
捻挫をしたときは、まず患部を固定、冷却、圧迫、高挙のRICE療法を行いますが、その中でも一番重要なのが患部の冷却です。
捻挫をした箇所は炎症をおこしている状態です。患部をすばやく冷却することによって、細胞の代謝レベルを下げて炎症を抑えることができます。患部の冷却は、捻挫時だけでなく打撲や打ち身、肉離れ、骨折、脱臼といったスポーツ外傷時や、スポーツ障害時の炎症にも有効です。
冷却効果が一番高いのは0度の氷です。溶けかかった氷や氷水の状態が0度になります。0度以下のマイナス温度の氷は冷却力が少なく、0度になるまでに患部に凍傷を引き起こすことになりかねません。
アイシングの仕方は、一般的には、氷嚢かビニール袋に氷と少量の水を入れて空気を抜いたものを使用します。冷却時間は1回20分程度を目安にし(20分未満でも患部の感覚がなくなれば一旦休止します)、これを1時間から1時間半に1回、痛みがとれるまで24時間から最大72時間ほど行います。痛みがひどい場合は、消炎効果のあるジェルやクリームを併用してもよいでしょう。
コールドスプレーは、一時的な痛みを抑えることを目的としているため、アイシングの効果はありません。ケガをしたときに氷がないなどの場合に代用として一時的に使うことがあるかもしれませんが、できるだけはやく氷での冷却をする必要があります。スポーツを行うときは、スポーツ外傷を起こしやすいので応急処置道具とともにアイシング用の氷を用意するか近くに氷を購入できる場所があるか確認しておくとよいでしょう。