
腫脹とは、ケガした部分が腫れることを言います。捻挫を起こすと、たいていの場合、腫れの症状がみられます。靭帯や関節包を損傷して、関節包靱帯の滑膜組織に炎症を起こすからです。
関節包は、関節面と関節腔を覆っていて、中には軟骨や関節液とよばれる潤滑剤が存在します。関節液は、滑膜組織より分泌される液状の物質で、関節がスムースに動くように動きを助けています。捻挫によって関節液が関節包内に充満すると、関節が炎症を起こし、腫脹の原因となります。関節が腫れると可動範囲が狭まり、疼痛の原因になります。
通常は、RICE療法による初期治療をしっかりと行い、腫れを抑えて症状を緩和させますが、 適切な初期治療を行わないと、腫れの症状が慢性化して関節軟骨の変形につながることもあります。関節軟骨の変形とは、関節軟骨が摩耗して関節に負荷がかかった結果、関節周辺の骨に変形を来してしまう状態のことを指し、変形性関節症と呼ばれます。
変形性関節症には二種類あります。変形性膝関節症の多くは、筋肉の衰えや肥満、加齢などさまざまな要因が絡み合って関節への負担となり、関節軟骨がすり減って発症します。このように明確な原因が特定できないものを一次性変形性関節症といい、捻挫や骨折などのケガや疾病など原因となるものがはっきりとしているものを二次性変形性関節症といいます。
これらの症状が起こりやすい部分として、肘関節や肩関節、手関節などがあります。捻挫に腫れはつきものですが、それが原因で関節軟骨の変形につながる可能性もあるので、初期対応をしっかりしてできるかぎり腫れを抑えるようにしましょう。